› ひるまのながれぼし    › 2012年3月 大分県・宮崎県

  

2012年03月17日

3月3日 別府から佐賀関神崎


午前10時、吉村さん夫妻、三浦さん、海岸で出会った方々に見送られ出発をする。

今日は、20キロほど続くコンビナートを通過しなければならない。



別府に振り返り、さよならをつげる。
















さて今からは、コンビナートだ。

うねりっけが少々あるな。










防波堤からの反射波は、ぼけっとしてるとひっくり返される。




まだ続く。








まだまだ続く。










現代社会に対して必要なものがマテリアルとしてみてると

それはそれで勉強になる。




貨物船にも要注意!



午後五時半、神崎海岸に上陸。


ふぅ。







野田総理と谷垣総裁が、極秘会談。

解散総選挙もいいけど、いいかげんネット投票を容認してくれ。

いつまでシステム後進国をやってるんだか。

ネット世論は、ある意味とてもまともだ。



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Posted by カツカヤック at 11:172012年3月 大分県・宮崎県

2012年03月17日

3月5、6日 停滞

関埼を回る日和ではない。

停滞する。


砂浜に打ちあがった一本ワカメで、味噌汁

ワカメの茎を使ったサブジー(インド料理)を焚き火で作る。

玄米もおいしく炊き上がり

至福の朝食。

しかし、海は荒れ模様。



オイルバーナーがポキット折れて、使用不可能に。

一生物と言われるMSRのドラゴンフライだが

わずか四ヶ月間で寿命に。

金属疲労だと考える。


道具も買えないのでこれからは、全部焚き火。

雨でも嵐でも焚き火だ。

火の魔術師になれるかもしれない。


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Posted by カツカヤック at 11:302012年3月 大分県・宮崎県

2012年03月17日

3月6日 神埼海岸から佐賀関港 「速吸日女神社」


雨に濡れたテント、シート、モロモロを干しながら出発準備をする。

海は穏やかになった。





出発をする。

海況は良好。







今日なら海峡横断もできそうだ。

船舶の数も少ない。

しかし、戻ってもしょうがない。


四国でお世話になった方々の顔を思い出していた。

人生の中で、そう思える人がいるというだけで

実はそれは豊かなことかもしれない。

そう思えれるこころの状態が続くことが幸せってやつなんだろう。

アロハ。





海の上をウォークする。







高島もよく見える。





じっくりと丁寧に、風景を感じる。

岬は不思議だ。

こちらの神経も張りるめるからか

いつも次元を超えた空間にいるように感じる。

これから僕はいくつの岬を越えていくのだろう。

いくつの街を通りぬけ

どれだけ多くの方々と触れ合えるだろうか。

自問自答を繰り返していた。



佐賀関港を通り過ぎる時に、キラリと太陽から木漏れ日の筋が。


今日はもう上陸することにした。

道具をしっかりと乾かしたい。


スロープがあり、回りの方に声をかける。

お店を始めるかのごとく道具類を干す。

今日、ここでこの干しをしなかったらカビる。

カビは不衛生でいやなのだ。












うちのスタッフ達が、乾いていくのを見ているのは心地良かった。


隣りでは、ナマコ干し。














中国に輸出している。




乾いたテントを設営し、気持ち良い寝床を作る。

近場にハマダイコンが自生している。

群生だ。

ラッキー!


ツボミを採取する。













焚き火を起こし、つぼみのサブジー(インド料理)と玄米を炊く。

栄養面からもカヤック食には玄米が非常によろしい。

おいしくペロリ。




速吸日女神社に参拝に行く。


姫の名前がまた出てきた。

はやすいひめだ。




石門にビックリした。





瓦に竜宮城と浦島太郎がいる。









祭神は、八十枉津日神(やそまがつひのかみ)です。

あれ、姫は?となりますよね。


本居宣長は、瀬織津比売を八十禍津日神(やそまがつひのかみ)としています。


ここは、海流の要です。おおいにあるうるかもしれません。



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Posted by カツカヤック at 12:262012年3月 大分県・宮崎県

2012年03月17日

3月7日 最勝海岸 ロックとモコモコ


朝はナマコ干しのおじさん達からコーヒーを頂き、世間話をする。

その後、出発。

天気はくもり空。



海藻の森の上で昼食。







途中、最勝海岸がでてくる。

実に素晴らしい景色。名前負けしていない。
















ダイナミックと植生の繊細さがマッチしている。

断崖絶壁に生える植物をみていると、

ウダウダしてちゃいられないなーと勇気をもらう。



















僕の好きなモコモコ植物もでてきた。

メルヘンを感じるのは私だけだろうか・・











ぜひともまた訪れてみたい海岸。

少し南にトンネルもありクグリぬける。


フィーリングが合う砂利浜にテントを設営する。

焚き火でチャーハンを作った。


19時就寝。



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Posted by カツカヤック at 12:512012年3月 大分県・宮崎県

2012年03月17日

3月8日 佐伯湾から中越港

本日は視界がよくとれない。

水彩画の世界でいるようで幻想的ともいえる。


佐伯湾の奥は地形的に面白そうだ。

沿岸水路になっている。

予想通り、独特の楽しさがあったが、最後が大型船舶のドッグや工業、工機が連続する。


今日中に、元ノ間海峡、鶴御岬を越えたかったが

途中から雨に打たれ続け体の心から冷えがやってくる。

指が動かなくなってきたところで漕ぎを中断。

中越港に逃げるように上陸。

雨の中、テント設営。

濡れたカヤック着のままテントの中に入りこみ、深く長いため息をつく。

寒の戻りだ。

雨にあたらないテント内にいれるだけで幸せに思えた。

この薄皮一枚のおかげでどれだけ僕は癒されているのだろうか。

人間は雨に打たれながら眠ることはできない。

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Posted by カツカヤック at 13:092012年3月 大分県・宮崎県

2012年03月17日

3月9,10日 中越停滞 カツカヤックが旅で食べているもの


朝になっても雨風は止まない。

雨の日は、砂地にテントを張るべきだがここに上陸できただけで幸いだ。


午後になり雨が止む。

磯に付いているヒジキを採る。

濡れた流木を集めて海水でヒジキをコトコト煮込む。

となりのオキ火で米も炊く。

ヒジキをザクザクと細かく切る。

フライパンにオリーブオイルを入れてヒジキを炒める。

チャーハンにする予定。

ヒジキチャーハンだ。仕上げにナンプラー。

残り火でカルダモンティーを作る。

もはやどこの国の料理か分からないが、胃袋さんはいつも満足してくれる。


夕方は、シナモンパンケーキを焼く。

オキ火くらいが調度よい。焚き火でパンなんて最高な贅沢だ。

絶品のでき!!


夜になって近所の方が、何と焼酎一升とおにぎりを差し入れてくださる。

大変ありがたい。

大事にこの焼酎を飲んでいこうと思う。

たぶん、一ヶ月くらいもつ。

ありがとうございます。



翌日はカキを採る。移動販売の車がきたので黒砂糖とキャベツを購入。

カキとキャベツのサブジー(インド料理)!!

クミンとコリアンダーを多めにいれる。

海の幸と大地の幸との夢のコラボ!

うまかった。

近所の方から温かいうどんとおにぎりの差し入れを頂く。

おにぎりは大事に朝食とした。

これが私の食べているものでございます。

いつもいつも読んでくれてありがとう。

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Posted by カツカヤック at 13:272012年3月 大分県・宮崎県

2012年03月17日

3月11日 入津湾 80歳の海女さんと出会う

五時起床。今日は3月11日。黙祷をしてからおにぎりを食べる。

外はまだ暗い。

6時半出発する。おにぎりを差し入れてくれた、おばさんが見送ってくれた。

大きな声で「いってきまーす」という。























いつ風が強くなるか心配な日だ。

パターンでいけば今日明日のどちらかは風が吹く。

雨が降れば風が吹く。これはそういうメカニズム。

雲の流れではまだGoサイン。

この微妙な心理をどう表現したらいいのだろう。

曇りと雨のハザマでカサを差そうか差すまいかといった所だろうか。

しかし、こちらは命がかかっている。


maxで5ノットでる元ノ間海峡は朝凪。










鶴御崎も越えれそうだ。







次第にうねりっけを感じる。













気持ちがシャキッとした。


ここで風が強くなり始める。


先っぽでは潮流と風の力で、あの断崖絶壁にドカーンと白波が当たる場所に引き込まれる。

ちゃっと待ってくれと、超完全本気モードで漕ぐ。漕ぐ。漕ぎまくる。


寒かろうとドライスーツの中に着込んだフリースが裏目にでた。

汗びっしょりだ。


それでも極寒の冷えに比べたらありがたい話し。


結局入津湾まで空を眺めながら漕ぐ。

ここで上空から風が降りてきた。


あまのじゃくタイプの風だ。

白波に染まったかと思えば、凪の風景も見せる。

こりゃ、明日はしんどいぞと覚悟を決める。


凪のタイミングで湾を横断にかかる。

しかし、真ん中で強風になる。


マップケースがタコのように舞い上がる。

手が離せないのでそのままにする。

奥の深い湾ほど、風の谷となり古今東西の風が集まり賛美歌を熱唱する。

対岸に着いて、上陸することにした。

運良くアマさんと出会う。タコをもらった。

こちらは海の中のタコだ。

海女さんの年齢は80歳。この仕事が好きで止められないとのこと。

家族は心配しているらしい。

少女のような瞳をしている老婆だ。

時々だけど、この様な人に出会う。

この人達に出会いたくて旅をしているのもある。

まだ、今なら失われていく日本の風景、人々に出会うことができるのではとも考えていた。

あと十年もしたら、この方々とは海岸線で出会えることはなくなっていくだろう。

くやしい。実にくやしい。スピリットは誰かに受け継がれているのだろうか。

日本国民はどこに向かおうとしているのだろう。

生きる豊かさを見つめなおす時代が来ている。


タコのお礼に天草を運ぶのを手伝う。実に喜んでくれた。


タコは笹の葉と一緒に茹でるとご教授して頂く。

調度近くに笹の葉があった。



茹で上がったタコを薄切りにしてナンプラーわさびと合える(しょうゆ切れ)

残りはサブジー(インド料理)

玄米食と漢方で作るサブジーは栄養満点。星七つでござんした。










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Posted by カツカヤック at 14:192012年3月 大分県・宮崎県

2012年03月17日

3月12日 出発準備をするが停滞に決める


朝から出発準備をする。

しかし、いやーな予感がする。

通り過ぎる風が、ライト級チャンプのパンチではなく

ヘビー級チャンプのジャブのようだ。


今日は奥の深い湾を通る。

何しろリアス式海岸にいる。

もしヘビー級チャンプだとしたら、カウンターでノックアウトだな。

今日の風が風速8mだとしたら、湾の真ん中ではその倍にもなる。

これは紀伊半島東部のリアス式海岸で味わった。

直感がどうもGoを出さずにいるので、出発を止めた。

これは後で正解をしることになる。


石でかまどを作り(風避けのため)甘いシナモンパンケーキを焼いた。

僕も少しはホモサピエンスになれたようだ。

「宇宙船とカヌー」を読む。何度読んでもこの本は素晴らしい。


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Posted by カツカヤック at 14:322012年3月 大分県・宮崎県

2012年03月17日

3月13日 金山鼻 140キロ三日間コース①


今日から凪だ。

移動性高気圧に覆われている。

この三日間でいっきに宮崎市まで南下することにした。

いくぜ!!








素晴らしい海岸が次から次へと現れる。





一年で日本一周なんて、間違っていると思った。









これぞ自然美。森の中に小さな滝も見える。美しい。

ずっとこのままの姿でいて欲しい。

いや、守らなければ。




 
途中、島浦島で買い物に上陸。

狩猟採集が本日もできない。

スロープにカヤックをあげると、親切な造船所の方が車を出してくれ買い物に連れていってくれた。

一泊したい島でした。ありがとうございます。



金山鼻の超無人海岸に上陸。パーフェクトなフィーリング。








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Posted by カツカヤック at 15:002012年3月 大分県・宮崎県

2012年03月17日

3月14日  日向灘都農港 140キロ三日間コースその②

フルドライスーツを脱ぎたいが、海面下は現在真冬。

海の温度は、おおよそ一ヶ月から二ヶ月ほど季節が遅れている。

判断が難しいところ。できたら脱皮したい。


晴れが続くので、朝の出発準備をしながらの携帯電話ソーラー充電がうまくいく。

なので写真多め。




昨夜の超プライベートキャンプ地





さて今日も張り切っていく。












なんて素敵な場所なんだろう。

フィーリングがすごくいい。








日向灘は、サーファーがいる。

都農港に入港する。


スロープがあり、造船関係者の方の家へ使用許可をもらいに訪ねる。

息子さんが浜松でお勤めされているとのこと。

買い物に行くと言ったら自転車を貸してくれる。

お風呂もどうぞとのこと。非常にありがたいが、自分の小汚さが気になる。

気にしないでいいとのこと。宮崎に着いたら洗濯するぞ。

即行でテント設営。買い物に行き、お風呂をよばれる。

家族っていいなーと思う夜を過ごす。

少し人間らしく戻れた。

それはそれは、楽しく暖かい気持ちになれた夜でした。ありがとうございます。


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Posted by カツカヤック at 15:312012年3月 大分県・宮崎県

2012年03月17日

3月15日宮崎サンビーチ一ツ葉公園140キロ三日間計画その③



この三日間の最終日はイルカ船団が出迎えてくれた。

本気で最終尾に着いていってしまうところだった。

先頭のヤングボーイと何を会話したのかは、それは秘密ww








波打ち際では、サーファーが楽しそう。

ポイントに一人か二人くらい。

伸び伸びしていていいなー。





さあ、もうひとふんばり。



海の青さと、空の青さに挟まれる幸せが続いた。


この青のサンドイッチの具材となる僕は、非常にごきげん。

もうすぐこの透き通った青さに、新緑と上品な桜色が加わる。


そうまちに待った春がやってきたのだ。

長崎市に着いたら、この真冬使用の装備一式を春使用に変えようと思っている。


それはどんなことかと簡単に言うと、荷が軽くなるということ。

ダウンジャケットも湯たんぽも、すでに必要ではなくなった。



その分、カヤックの荷物室は空きスペースができる。

これは大事件だ。

僕の舟はかなり荷物制限してきていた。

返ってそれが余分な荷物を淘汰してくれていて、良かったりした。


しかし、今回は何かひとつカヤックに積み込むことができる。

海の上で一日中、思考を巡らして楽しんだ。

消費する物ではなく、何かを生みだしたり楽しめる物がいいなと考えた。


楽器なんかあったら最高だろう。

地方の集落にいってお年寄りの方々に楽しんでもらうことができるかもしれない。

お金が無くなったら、街で演奏するもよしだ。


ぬか漬けもすてがたい。

様々な海浜植物のぬか漬けなど最高だ。

新しい食の発見もあるかもしれない。


彫刻ナイフなんてのもいい。

流木はそこらじゅうにある。

荒れた海の日なんかに、一心に何かを彫り進めるのも楽しいだろう。


人生は楽しみに満ちている。









そんなこんなで宮崎市に上陸。

さぁーやることがいっぱいあるぞ。




さすがに疲れた顔をしてるww

それでも気持ちの良い一日だった。



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Posted by カツカヤック at 16:182012年3月 大分県・宮崎県

2012年04月13日

3月16,17,18日 宮崎一葉停滞




神社に行き、一つ葉公園の名の意味を知る。

洗濯したり、真冬用の荷物を郵送したり、買い物したりであっという間に三日間が過ぎた。

ブログ発信する為、インターネットカフェに篭る。

街を歩く人の顔付きが、弥生系から縄文系に変わった感があった。



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Posted by カツカヤック at 08:152012年3月 大分県・宮崎県