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2014年07月04日
「自分が食べられる存在である事を知る。襟裳岬を通過。シャチを想う」手漕ぎ舟日本一周の海旅6月28日
「手漕ぎ舟日本一周の海旅 6月28日 北海道襟裳岬通過」
ここ数日間はずっと襟裳岬にいるシャチに気をつけろと漁師さんから言われ続けておりました。
自分でもまさかの展開だなと思っていましたが、出発直前に舟へシャチのステッカーを貼っていた事を思い出しました。
偉大な力に少しでもあやかりたい、そんな気持ちでの行為です。
古来から海の神様であると言われ、海洋の食物連鎖の頂点に立つシャチ。海の生物のチャンピオンです。
水族館でシャチを見た事がある人はいるかも知れませんが、野生での大きな個体は全長10メートル、重さも10トンと言われています。
きっとさらに大きな個体もいるのでしょうが、今いる地域でシャチを目撃した人の話しのよると、磯舟の2倍の大きさだったとのこと。
改めて自分の身に起こっている出来事ですので、シャチを詳しく調べるきっかけとなりました。
まず驚く事に、背ビレの大きさは2メートル。背びれの大きさだけで、僕の存在を越えています。
ホホジロザメやクジラも食べます。最大遊泳速度は80キロです。高速道路を走る車の速度で海を渡ります。食物連鎖の頂点におりますので、恐れる存在はありません。
またまた海上で目撃した人の話しによれば、磯舟の存在を全く気にせず逃げるそぶりもなかったと言っていました。
アザラシも食べるので、子供にアザラシの狩猟を教えに来ているという漁師さんもおります。
実際にアザラシの頭だけが海岸に打ち上げっているとの事ですので、うなずける話しです。
定住して暮らす群れもいれば、この星を生きる舞台として地球を周り続ける群れもいるのだとか。
定住型、回遊型、沖合型の3タイプに分けることができるそうです。
ふと、満月の光に照らされた夜の海洋を泳ぎ進むシャチの群れが頭に浮かんできます。
どこにいても恐れられるシャチですが、シャチはただ生き抜いているだけなんですよね。
生きるとは食べること。
生きるとは食べられないこと。
野生生物を観察していると、基本的にずっと捕食しています。
そして常に周りに気を張り巡らせ、己が食べられないようにしています。
24時間生きてから死ぬまで、ずっと。朝も夜中も、どんなときも。
現代社会を生きる人間として、自分が食べられる存在であることを知る豊かさ。
これは自然体験を通して第一に自然から貰える大事な贈り物です。
何を書いてんだって思われるかも知れないけれども、「自分が食べられる存在であることを知る」この感覚を忘れてしまっていては文明の発展は行き詰まりを迎えます。
どんな大都市に住もうと人間は自然の中で生きていて、命の循環の束縛からは永遠に脱却できないからです。
そして、食べられたくない、死にたくない気持ちを持って海に出発です。
さて、覚悟をしてこの大きな半島の最先端部を廻り込みます。
襟裳岬は風速10メートル以上の風の吹く日が年間290日以上あります。
また、沖合い7 kmまで岩礁が連なっています。
ですが、岩の切れ目を探してショートカットします。
この岩にゼニガタアザラシが700頭程に住み着いています。
シャチがアザラシを食べる岩だけは、アザラシがいないと言われてましたがそれがどこなのかは分かりませんでした。
それよりも、安全に岬を廻ることにに必死でした。
シャチが突然に現れるかも知れない。そう思うと、心のとても深い部分が揺れ動きます。
冷静な無我状態と表現したらいいのでしょうか。
とても大きな存在に触れている感覚だけは、しっかりとあります。
そして、そして、
おっしゃ!!!!!緊張しましたが襟裳岬を通過しました。
これだけ大きな半島の先端部。
今までに様々な岬を漕いできましたが、忘れる事ができない岬越えでした。
そして、覚悟していましたがシャチはいませんでした。
その後、えりも町本町に上陸。
2週間振りに風呂へ入りました。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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ここ数日間はずっと襟裳岬にいるシャチに気をつけろと漁師さんから言われ続けておりました。
自分でもまさかの展開だなと思っていましたが、出発直前に舟へシャチのステッカーを貼っていた事を思い出しました。
偉大な力に少しでもあやかりたい、そんな気持ちでの行為です。
古来から海の神様であると言われ、海洋の食物連鎖の頂点に立つシャチ。海の生物のチャンピオンです。
水族館でシャチを見た事がある人はいるかも知れませんが、野生での大きな個体は全長10メートル、重さも10トンと言われています。
きっとさらに大きな個体もいるのでしょうが、今いる地域でシャチを目撃した人の話しのよると、磯舟の2倍の大きさだったとのこと。
改めて自分の身に起こっている出来事ですので、シャチを詳しく調べるきっかけとなりました。
まず驚く事に、背ビレの大きさは2メートル。背びれの大きさだけで、僕の存在を越えています。
ホホジロザメやクジラも食べます。最大遊泳速度は80キロです。高速道路を走る車の速度で海を渡ります。食物連鎖の頂点におりますので、恐れる存在はありません。
またまた海上で目撃した人の話しによれば、磯舟の存在を全く気にせず逃げるそぶりもなかったと言っていました。
アザラシも食べるので、子供にアザラシの狩猟を教えに来ているという漁師さんもおります。
実際にアザラシの頭だけが海岸に打ち上げっているとの事ですので、うなずける話しです。
定住して暮らす群れもいれば、この星を生きる舞台として地球を周り続ける群れもいるのだとか。
定住型、回遊型、沖合型の3タイプに分けることができるそうです。
ふと、満月の光に照らされた夜の海洋を泳ぎ進むシャチの群れが頭に浮かんできます。
どこにいても恐れられるシャチですが、シャチはただ生き抜いているだけなんですよね。
生きるとは食べること。
生きるとは食べられないこと。
野生生物を観察していると、基本的にずっと捕食しています。
そして常に周りに気を張り巡らせ、己が食べられないようにしています。
24時間生きてから死ぬまで、ずっと。朝も夜中も、どんなときも。
現代社会を生きる人間として、自分が食べられる存在であることを知る豊かさ。
これは自然体験を通して第一に自然から貰える大事な贈り物です。
何を書いてんだって思われるかも知れないけれども、「自分が食べられる存在であることを知る」この感覚を忘れてしまっていては文明の発展は行き詰まりを迎えます。
どんな大都市に住もうと人間は自然の中で生きていて、命の循環の束縛からは永遠に脱却できないからです。
そして、食べられたくない、死にたくない気持ちを持って海に出発です。
さて、覚悟をしてこの大きな半島の最先端部を廻り込みます。
襟裳岬は風速10メートル以上の風の吹く日が年間290日以上あります。
また、沖合い7 kmまで岩礁が連なっています。
ですが、岩の切れ目を探してショートカットします。
この岩にゼニガタアザラシが700頭程に住み着いています。
シャチがアザラシを食べる岩だけは、アザラシがいないと言われてましたがそれがどこなのかは分かりませんでした。
それよりも、安全に岬を廻ることにに必死でした。
シャチが突然に現れるかも知れない。そう思うと、心のとても深い部分が揺れ動きます。
冷静な無我状態と表現したらいいのでしょうか。
とても大きな存在に触れている感覚だけは、しっかりとあります。
そして、そして、
おっしゃ!!!!!緊張しましたが襟裳岬を通過しました。
これだけ大きな半島の先端部。
今までに様々な岬を漕いできましたが、忘れる事ができない岬越えでした。
そして、覚悟していましたがシャチはいませんでした。
その後、えりも町本町に上陸。
2週間振りに風呂へ入りました。
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Posted by カツカヤック at 15:48
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