2014年09月09日
津軽海峡横断往復に成功!! 手漕ぎ舟シーカヤック日本一周の海旅902日目
単独ラダー無しにてシーカヤック津軽海峡横断往復に成功しました。
中秋の名月の日に実りを頂きました。ありがとうございます。
そしてそして、は〜〜〜〜〜るばる戻りました本州島!!心からありがとう北海道島!!スーパーエナジーの巣窟だぜ、津軽海峡!!
相も変わらず津軽海峡は泥土を掻き回しているようなパドルの重み。
持ってるものを全て出し切って横断成功。
いつも思うのですが、手が上がらない位にシンドイ時は誰かが背中を押してくれている感覚がある。今日もまた感じました。深く感謝です。
ありがとうございました。
さて、本日の一日の流れです。
午前2時半に起床。
しっかりと朝食を食べ出発の準備をする。
午前4時半、出発準備完了。
感慨深い気持ちになり北海道島へ向かって声を出し感謝を伝える。
が、どうも後ろにあるシーカヤックからガリガリガリガリと音が聞こえる。
振り向くとキタキツネが防水袋に入れてあるソーラーパネルを闇に紛れて泥棒しようとしている。
それは食べ物じゃないんだぜと、人間に餌付けされちゃあかんぜとコンコンと説教したくなったが、空は宇宙色から段々と明るみを帯びてきた。
いよいよだね。
さぁ、津軽海峡横断に出発だ!!
北海道松前から本州竜飛岬まで日本海側を大きく弓を描くように漕ぎ進む。
前半はリラックスをして体力温存。
本日は待ちに待った凪の日。
早朝の海上では圧倒的な無音の世界に包まれながら海を漕ぎ進んだ。
地球の回る音が聴こえてきそうな程に、一切に音が無い世界。
ここ津軽海峡は国際海峡でもあり、タンカーにフェリーが通過する。
海面下では潜水艦も通過しているかもしれない。
360度の全方向から大型船と漁船がやってくる。
基本はゆっくりと走っているが、残念ながら中にはかっ飛ばして走るタンカーもいる。
水平線の彼方だろうが、近くだろうが、目に見えている全ての船の動きを常に把握して漕ぎ進む。
向こうの船長からしてみれば、僕はいるはずの無い存在だ。
早め早めに海上にて自分の居場所をナビゲーションする。
しっかりと竜飛岬が見えて来た。見えると言うだけで力が湧いてくるから不思議なものだ。
さぁ、潮が激しく動きだした。
いざ本番の潮流の中へ。
荒れてる様に見えるが、本日は凪の日である。
潮流に入ってからは右手に竜飛岬が見えるまでずっとこの状態が続いた。
実際の横断は潮波の中でもタンカーや漁船を避けなければならない。
これが辛い。その間に潮に流される。
流される事を想定して大きく弓を描いているが、やはり流される。
自分を信じて絶対に渡りきるぞと励まして前へ前へと漕ぎ進み、本州島へと辿り着いた。
先ほどの潮波が信じられない程に、陸沿いの海況は穏やかであった。
そして心はクリアになっていた。
松前から竜飛岬まで日本海側に弓を描く様に漕ぎ進んだ5時間の航海。
結局は竜飛岬西側ではなく竜飛岬東側に到着。しかし、辿り着けば御の字だ。よく耐えて頑張った。
その後、奥津軽の今別まで海岸線を漕ぎ進んだ。
上陸してからは地元の人から、大したもんだ大したもんだと褒めちぎられ大きなスイカを貰った。
津軽弁が懐かしい。
あぁ、青森に辿り着いたんだなと実感した。
さぁ、また新しい日が始まるぞ!!
なせばなる、やればできる!!
みんなもそう、本当にそう!!
おっしゃ、張り切って行くぜ!!
ありがとう!!
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Posted by カツカヤック at 23:49
│津軽海峡往復横断に成功│2014年9月 北海道津軽海峡・青森陸奥湾