海旅日記 神秘を感じる流氷シーカヤック 知床半島羅臼から標津へ上陸 5月6日

カツカヤック

2014年05月17日 20:56











これは旅か、遠征か?
海旅トレッキングなのか修行なのか。
身体が鉛の様に重たいけれど、
やっている本人は楽しくてタマラナイ。














キタキツネが海岸線に打ち上がったお宝を求めてテクテクと歩いていた。

幸いにも人間に餌付けされていないキツネのようだ。

凛としてる。







海を漕ぎ進みながら次第に濃霧に包まれた。

非常に幻想的な世界であるが、流氷にぶつからない様に注意して漕いだ。






海上に氷が浮いている。

ただそれだけの事なのに、気持ちは非常に高揚する。

流氷の形も本当にそれぞれだ。

遥か長い旅の途上にてここに辿り着いたのであろう。

栄養を充分に含んだ流氷は、オホーツク海の命の循環の立役者。

そして何も言わずにその姿を去ろうとしていた。

個体から液体へ。








標津の町が見えて来た。

今日はどうしてもお湯に浸かりたかった。

しばらく浸かっていない。

お風呂に入れる、それを思うだけで気力が湧いてくるから不思議なものだ。






標津に上陸すると早速に地元の子供達が声をかけてくれた。




人懐っこい子供達だ。

次々と質問をしてくれるのだが、その質問の内容がしっかりとしていた。

自然と触れ合って育ってきたんだろう。

それだけで標津の町が良い町に見えた。

海岸線に上陸して子供達がいると安心する自分がいる。

僕も船着き場や橋の下、海岸線を遊び場として育ったから。


子供達が歩いていける近くの温泉まで案内してくれた。

久し振りに湯に浸かった僕は、流氷の事を思い出していた。

水は厳しい側面もあるけれど、温泉の様に人の心を和らげる側面もある。

そして僕は自分の事を37度の水溜りだと思っている。

恒常的に温度を保つ身体の機能は実に神秘的だ。

この世は妙であり神秘に満ちている。

そんな事を素直に思えた海岸線であった。




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