1月24日 冬の夜のナイトカヤック。天橋立に夜八時に上陸。
天気は晴れから雨、風あり波あり、凪あり夜漕ぎありの一日。
風が空から降りてきた。ロデオになる。
港に逃げ込むと、見かけない舟を調査している人がいた。どうやら北朝鮮からの漂流舟らしい。
北朝鮮や韓国、中国にロシア、これらの国は遠い隣国ではない。日本海を漕いでいると、本当にその事を思う。
最近、一人で海岸線にいると、どうも変な扱いを受けたり
無視されたりする事があってオカしいなと考えていたのだが、こうした事情もあるんだな、きっと。
まぁ、それでも同じ船乗りとして、その舟に乗っていた人達の事が気になった。命は助かったのか、漂流としたらさぞ心細かった事だろう。
風が柔らかくなったので、再度出発をするが雨に打たれ続ける。
海上ハウスで有名な舟屋に着いた。
地形を見て、なるほどなと感じる。ここは実に利用しやすい天然の良港なのだが土地が無い。
そうした事情から家がとことん海際になったんだろう。個人的な見解であるが。
今日は夜8時まで漕いだ。波、風、雨で半分キレ気味になったのだが、それがかえって弱気になっていた自分の心に火がついた。
月明かりと稲光に照らされた海は、闇に包まれる程にアースに変わっていき、太陽系がリアルに顔を出した。
シーカヤックは冬に漕ぐ乗り物ではなくて、冬の夜に漕ぐ乗り物なんだろう。
月夜に浮かんだ天橋立を見ながら、そんな事を感じていた。
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