縄文巨大建築物・青森県三内丸山遺跡 シーカヤック日本一周の海旅

カツカヤック

2014年09月20日 20:22


津軽半島と下北半島に挟まれた湾の奥は湖の様に波も穏やかだ。
太平洋や日本海からのウネリもブロックされたこの場所は最上級の天然良港。







そんなスペシャルな場所に山内丸山村は5500年前に生まれるべくして誕生した。4500年前には東京ドーム7個分までに村は拡大する。









津軽海峡まで漁に出ていたであろう村人達は、陸では集落の周りに里山を形成した。クリ・オニクルミ・トチノキ・コナラ亜属・クワ属・キイチゴ属・サルナシ・ブドウ属・ヒョウタン・マメ科・ゴボウの仲間・ニワトコ・ウルシ。

建築物は主にクリの木が使用されている。

35センチ間隔の縄文尺。









様々な竪穴式住居も復元されていた。


















三内丸山村ではウルシを塗った製品が作られていた。

5500年前〜4000年前に存在したこの村の交流は広域で、北海道や長野県の黒曜石、秋田県のアスファルト、岩手県の琥珀、新潟富山県境のヒスイが出土している。






樹皮の網かごも。







個人的に気になったのは針である。

針があれば樹皮船も皮舟も製作可能だ。

編む技術と縫う技術。








100人は入れる大型竪穴式住居の内部の広さには驚いた。












縄文時代が野蛮な文化であるという認識は、ここでは通用しない。

きめ細やかな技術と持続可能な社会。

僕達は自国の正しい歴史を学び直す時代に入っているのかも知れない。










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