シーカヤック日本一周の旅路 2月27日 敦賀半島ナイトカヤック、原発と夜光虫

カツカヤック

2013年03月05日 02:14

今日は敦賀半島を回るが、気持ちは複雑

一日に三カ所の原発前を通る

この旅路で初めての事だ



若狭湾は、原発立地で有名な場所でもあるが

自然が残された魅力的なフィールドでもある





さて、本日も海へと離陸する。

荒れに荒れた海は、疲れてしまったのか静かに眠っている。

ここまでの凪は、今年に入って初めてだった
















はやくも美浜原発が登場する














2メートルの津波で水没といった所か・・、、

こういった施設に共通している事は、自然に対しての畏敬の念は感じられない







天下りの巣窟などは、どうでもいいが

危機管理意識の欠落に、怒りよりも脱力をした



















敦賀半島西側は、想像以上に巨石巨岩がゴロゴロしている

































迫力のある風景が続いた
























敦賀半島、シーカヤックフィールドである












漕ぎ進むと、今度は高速増殖炉もんじゅが見えてきた









次々と原発が出てくる。


















更に漕ぎ進むと、敦賀原発3、4号基建設予定地が見えてきた。














立石岬を周り、敦賀湾の中に入る





















敦賀原発の前を通過する












福島原発事故により安全神話が崩れたが、

原発とは、そもそも物理的に危険な品物である



安心安全と言われながら、なぜ避難訓練をするのか。

答えは、危ないからである。



また、この半島にて原発が稼働すれば、高レベル放射性廃棄物が生まれる

数万年もの間、人間が触れる事ができない死の灰だ

次の世代からは、恨まれ軽蔑される品物



GNP至上主義の価値観で生まれた、全ての産物が悪いとは言わないが

多くの人の夢を破壊する品物は作ってはならぬ







原発ありきで成り立ってきたこの地域では

常に何百人、何千人の作業員がいなければ

民宿、スーパー、飲食業は閑古鳥となり、直結する死活問題に繋がるという

稼働すれば、危険との隣り合わせの暮らしだ。

なんなんだろう、この選択肢は。

福島原発事故の惨状を見て、危険と分かりつつも稼働を容認している人も多いと考える














いつしか海は夜の幕開けとなった。



火力発電所からの眩しい光を受けながら

自然と共存できる経済社会とは何なのか、

そんな事を考えながら、夜の海を漕いでいた



雲の隙間からオリオン座が見えた。

陸上にいる時よりも、星を近くに感じるから不思議だ。



冷たいはずの海面からは、キラキラと夜光虫の光が瞬く

この青白い細やかな光に救われた。

少しだけ夜が何なのか分かったような気がした。







にほんブログ村

関連記事