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2015年03月26日

建設中の巨大防潮堤を海側から見た シーカヤック日本一周

「建設中の巨大防潮堤を海側から見た」 シーカヤック日本一周



建設中の巨大防潮堤を海側から見た シーカヤック日本一周



ふと疑問が湧いた。住宅群は高台にあるのに、何の為に作っているのだろう。

この地に住まれている住民はこの防潮堤に対してどの様に考えているのだろうか。

命を守る口実での、海岸浸食の食い止め事業なのか??

自然に生かされている意識が欠如している輩の経済の都合か??

同じ場所を昔の写真で見てみると、




建設中の巨大防潮堤を海側から見た シーカヤック日本一周




だれがどう見ても美しい砂浜である。




防波堤やテトラポッドの全てを不必要だとは、僕は思わない。

人が生きていくには、最小限でも自然破壊と命の殺しが必要だ。

あなたや私がこの文章を読んでいるその空間は、誰かがあなたの変わりに自然を破壊して出来た空間。

あなたや私が今日に食べた食事は、誰かがあなたの変わりに命を殺している。

日常生活と自然環境が乖離すればする程に、自然に生かされている意識が細く薄くなってゆくが、

現実はそんなに甘くはなくテーマパークの様な街並になろうとも舞台はあくまで自然の中。


例えばこんな話しをしてみよう。

あなたが魚や貝や海草や海が嫌いだとしても、あなたは毎日に海を食べている。

嘘だと思うのなら鍋に海水を入れてグツグツ煮込んでみたらいい。

海を煮込めば、塩ができる。あなたは毎日に海を食べている。

海を汚すなっていうのは、そういうこと。


さて、話しを元に戻して、不必要の話し。

分別なくコンクリート漬けにする発想がこの国では本当に不必要。

不必要な物を作らなければ、将来のつけになる維持管理費も解消。

コンクリートの耐久年数を思案しているのだろうか。

海岸線は陸と海が出逢う命のゆりかご。砂浜は日本の美しさの象徴だ。

星の数程の命の幼稚園を破壊した代償は重い。

ビーチプラントイズデッド。

追伸、

おはようございます。

今朝はこの場所に住むご年配の漁師さんからホット珈琲を頂きました。この防潮堤についてのお話を伺った所、みなで反対したとの事でした。

他の漁師さんに聞いた所、波除け程度で良いとの事。

ますます現在の海岸線の現状が理解できなくなっております。



建設中の巨大防潮堤を海側から見た シーカヤック日本一周




建設中の巨大防潮堤を海側から見た シーカヤック日本一周



写真の場所は、宮城県気仙沼市大谷海岸です。

また、対岸にある伊勢浜は強制移住区域であるにも関わらず、巨大防潮堤の建設が進んでおります。

何百億の費用をかけ、何を守るのでしょうか。不満を持ちました。




ご紹介ですが、岩手県大槌を舞台としたこの様なドキュメンタリー映画もございます。

私を含め、皆で知って学んでいけたらと考えております。

建設中の巨大防潮堤を海側から見た シーカヤック日本一周

文章を引用しますと以下の内容です。

” 震災前、岩手、宮城、福島3県に総延長で約300 km あった防潮堤は、東日本大震災の地震による揺れや津波で約3分の2が全半壊。国と3県は沿岸の総延長約390 kmの防潮堤整備を新たに計画。約1兆円を投じる国家復興事業が始まった。土地が急峻な三陸地方では、襲ってきた津波が、39.4mの高さになった所もあった。最大22mの津波が襲来した大槌町では、その津波を防ぐためには25.5mの高さの防潮堤が必要とされた。しかし、この高さの防潮堤を建設するのは、現実的でないと、数百年に一度の頻度で襲来する明治三陸津波を対象として、14.5mの防潮堤の建設が、国と県から提示された。巨大防潮堤の建設費は国が負担するが、維持管理する費用は、県の負担となる。コンクリートの耐久年数は50年から100年と言われるが、風化が激しい海岸線の堤防は予想以上の維持管理、補修費が必要になると考えられる。巨額の費用が、財源不足の地方自治体に重くのしかかることが予測される。”


ドキュメンタリー映画『赤浜ロックンロール』
http://www.u-picc.com/akahama_rocknroll/



強引に巨大防潮堤を建設するよりも、まずは議論を交わす事が先決かと考えます。


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