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2012年12月18日

12月3日 雄大な鳥取砂丘と浦富海岸、躍動する野生の命と山陰海岸ジオパーク

朝五時半から出発準備をする。カヤックに霜が降りている。

今日は待ちに待った、鳥取砂丘。

どのような、砂の付き方をしているのだろうか。

また、日本の宝である山陰海岸国立公園・ジオパーク入りになる日でもある。

鳥取、兵庫、京都と府県をまたいで複雑に入り組んだ海岸線が続く。

ジオパークとは、環境保全・環境教育・環境型経済システムの確立といった素晴らしいシステム。

体験的に自然と遊び、楽しんで、でっかい地球を感じちゃおうぜっという

これこそが自然学習の本質なるシステム。

大地や生命の息吹を感じる事こそが、自ら判断し考え行動してゆく事に繋がってゆくんですよね。

この星の営みが、イノチの営みであることは皆さんご存知だとは思いますが

本物の野生のイノチと触れ合う事が、実は自分のイノチと出会うきっかけになったりするんです。

そこで、感じるんですよね、地球という大いなるものの流れの中にいる、小さくて大きい己の野生の鼓動を感じるんです。

何度も言いますが、感じることは

気力、生命力、免疫力と常に関係しています。

それらが向上すると、

知的好奇心のアンテナ感度を良くしたり、持続的に学習をしていく原動力になります。

山陰海岸ジオパークが持っているテーマは、「日本海形成に伴う多様な地形・地質・風土と人々の暮らし」です。

対象に人々が入っています、

自然に対して畏敬の念を持つ事を、21世紀の子供達にこそ伝えていきたいテーマだと、勝手ながらに僕はそう思いました。




さて、本題の今日のブログ








氷った座席をお尻の体温で溶かしながら進む










千代川の河口は、少し臭い匂いがする。どこかが、大規模的に汚水を流しているのではなかろうか?意外な匂いにビックリした。









おぉ、鳥取砂丘が見えてきた。







正直に言えば、砂の供給が止まって掘れ始めているように見えた。(個人的な見解です)

これは批判をしたい訳ではなくて、もっともっと多くの人々に日本の海岸線で起きていることを

知ってもらいたいとの思いからです。

皆で知恵を出し合い解決していく事が、21世紀に求められている姿勢ではないでしょうか。



それにしても、何とも雄大な砂丘である。

自分はどこの国にいるんだろうと、錯覚をおこしそうになった。











砂丘の上に立っている人の大きさからも、ここの雄大さが分かると思います。





砂丘レンジャーの原さんが、砂丘側から写真を撮ってくれた。

こうした海旅をしていると、自分の漕いでいる写真ってとても少ないんですよね。

大変貴重なお写真をありがとうございます。

ジャン☆お披露目☆==ーー













砂丘を過ぎると、複雑に入り組んだ海岸線が出てきた。

メリハリのある海岸線である。























洞窟が出てくる












波に乗っかって、高速でくぐり抜けてしまった。。。











もう一回、落ち着いて写真をパシャリ☆










大地の隙間に入り込むと、なぜか落ち着く。不思議だ。













次々と洞窟が現れる。トンネルに入り、岩肌を見つめた。










シーカヤックならではの醍醐味である。















小腹が空いたので、岩のりをパクパクと生で食べる。











なんとも素晴らしいシーカヤックフィールドである。

正直、ここまで魅力的とは想像していなかった。

遊びどころが満載である。一日で、大砂丘とリアス式海岸の両方が堪能できてしまった。

いつしか氷ついた座席は、乾いたいつもの座席に変わっていた。



牧谷海水浴場に上陸をし、テントを張った。






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Posted by カツカヤック at 19:102012年12月 鳥取県・兵庫県

2012年12月19日

日本海新聞に載せて頂きました。


大変有り難いことに、ご縁繫がりで日本海新聞さんに載せて頂きました。











記者の二月さんとは同年代といったこともあり、様々な対話をすることができ刺激となりました。ありがとうございます。





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2012年12月19日

海岸洞窟の町、岩美町。町長と対談させて頂きました。

海岸洞窟の町、岩の美しい町、岩美町。

商工観光課の杉村課長から、町長を紹介して頂きました。
















山陰海岸ジオパークを筆頭に、行政の方が持つ自然に対する熱意が伝わってきます。鳥取県、熱いですね。





余談ですが、不在者期日前投票をしました。

旅人こそ一票を!!












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Posted by カツカヤック at 16:052012年12月 鳥取県・兵庫県

2012年12月19日

シーカヤックが空を飛ぶ(爆弾低気圧の通過・・)



強風でカヤックが飛びました。

テント直撃でなかったから良かったものの

ロープで縛らなければ危ないですね。

カヤックを固定する為に、50cm程のペグを二本追加しなければ。


こんな超強風の日に、海岸線を歩いてる人はいませんが

他者に怪我をさせないためにも必要ですね。









ちなみに、飛んだカヤックは空荷ではありません。

テントも補修が必要になりました。







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Posted by カツカヤック at 16:192012年12月 鳥取県・兵庫県

2012年12月19日

鳥取県、山陰海岸学習館と渚交流館

入り浸るように、両館に通わせて頂きました。

自然ガイドとして、勉強、勉強、勉強の日々でございます。

ブログ投稿の許可を頂きましたので、写真にて学習館の中を紹介しますね。面白い場所ですよ。

両館とも無料で学習することができ、楽しい体験型学習プログラムもあります。
















館内に入ると、日本海にて生息している生き物の水槽があった。泳いでいる生物の姿が見る事ができる。

ふだん、ヒトデをじっくりと見る事がなかったので

興味津々に見つめる。こんな風に動くんだと感動する私。

親子連れの家族もやってきて、楽しそうに水槽を眺めていた。





更に進むと



























海マニアには、たまらない展示物が並んでいる。

また、身近に生息している生物を学べるところが、とっても素敵だと思う。

通学路で見つけた花や植物、海岸で見つけた鳥やカニ。

普段に何気なく見つめている不思議を解明できることって楽しいですよね。

身近な観察から、やがてはこの地球、そして宇宙へと興味が広がっていきます。














子供から大人まで楽しめる事ができる本が並んでいる。

もちろん椅子に座ってじっくりと読むことができる。









僕は、こちらの三冊を手に取り、「なるほど、なるほど」と呟きながら学習をした。

このシーカヤック日本一周旅も二回目の冬です。

昨年の冬は、生きる事に一生懸命過ぎてあまり周りが見えなかったのですが

今冬は、少し気持ちに余裕が生まれました。

こうして勉強させて頂ける場があることにも、感謝感謝ですよね。日本人は学ぼうとしたら、実に多くの学べる場所を持っています。悪いとこばっかりに、目がいきがちな世の中ですが、良いとこも見ていきましょうよ。



また、最近になって思うことは、「シーカヤック旅は実践哲学の旅路である」です。

まだまだヒヨッコですが、スタートラインには立ってるぜって思いは非常に強いです。












さて、すぐ隣にある渚交流館では、シーカヤック体験もやっています。夏の穏やかな気候になったら、ぜひぜひ参加してみて下さい。とびっきりの体験になること間違いなしです。ちなみに、交流館では、うどんやカレーライスを食べることができます。




山陰海岸学習館ホームページ
http://site5.tori-info.co.jp/p/museum/gakusyukan/




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Posted by カツカヤック at 20:022012年12月 鳥取県・兵庫県

2012年12月19日

杉村さん宅にて交流会


商工観光課の杉村課長とシーカヤックガイドの吉川さんが、僕を訪ねて下さいました。









杉村さんがお食事に誘って下さいましたので、

ガイドの吉川さんと、学習館の藤井さん原口さんにもお声を。

旅をする事によって、人と人が出会うきっかけになる。

こんなに嬉しい事はないですよね。

にやけ顔になっちゃいます。




お酒を酌み交わしながらの、美味しいお鍋。

コタツに入りながらの気が休まる時間。

同世代の博士達のご意見に、耳がダンボになる私です。










その後は、杉村さん自作のホームシアター部屋へ。

やはり、杉村さん・・、只者じゃあないですね。

ありがとうございました。


後に杉村さんの著書を読ませて頂いたのですが、目から鱗です。

行政に携わる方への意識が変わりました。






多くの人と出会いたい。

多くの人生に触れていきたい。







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Posted by カツカヤック at 22:232012年12月 鳥取県・兵庫県

2012年12月20日

雪の降る海岸線で、海況がどう変化していくか





一日後の海はこうなった






この海旅に出て、かれこれ400日を過ぎている。天気図との睨めっこを400回以上やっている事になるのだが

出掛ける前は、シーカヤックガイドであったので

この旅路に関係なく天気図を見ている事になる。まぁ、自然ガイドとしては当然といえば当然なんですが。











それに加えて観天望気を見る。観天望気を辞書で引くと、「雲や風の動きなどを観察して、経験をもとに天気を予想すること」になる。

眠りながらも、テントがどの方向から風を受けているのかとか、雨の強弱の音で前線が去ったなとか、今からえらいこっちゃだなとか、それも観天望気。

海岸線を歩きながら、雲を見つめた。






















島根半島を出てからは、イヤらしいくらいに観天望気を見ている。僕は臆病であるし、それでいいと思っている。


今までの経験で、冒険と無謀の違いを学んでいる。



気象庁が出す、天気予報が当たる日もあれば外れる日もある。

これはしょうがない。天の気などを完璧に読むことなどはできない。




冬の日本海は、ほんの数時間で全く別の顔を見せてくれる。

今回の爆弾低気圧は、これからの100日間を予想する一つの答えを出してくれた。

一番見たかったのは、この低気圧が去った後に高気圧がきてどのような海況になるかであった。

もちろん、冬の重たい風はうねりを残す。

実にサーフィン日和な日ができるのであるが、シーカヤック日和とは言えない。

まずは生で体験しようと、砂浜にテントを張った。

















カヤックが飛ばされた日の夜は、ポケットにナイフを入れて横になった。

もし、テントごと飛ばされたら脱出をしないとシャレにならない。





















過酷な環境になればなるほどに、自分の本性が顔を出す。

見たくない自分もいれば、おっ久し振りだねってな自分もいる。




何をしてても、どこにいようと、天気に天気に天気。

これは、何万年前からも変わらない人間の姿勢である。


だからかそ、晴れやかに晴れやかに。











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Posted by カツカヤック at 01:322012年12月 鳥取県・兵庫県

2012年12月20日

12月9日 岩美町停滞 防風壁を雪で作る



本日の人間的な営み

防風壁を雪で作る













一時的に風が弱まった朝。

テントから抜け出すと、ピンッと頭にアイデアが浮かび上がった。




雪を使い壁を作れば、もう少しまともな睡眠がとれるのではと。

寒さと風で、ろくな睡眠がとれていない男が心から願うことは

「眠りたいぜっ!!」て、ことである。。



波打ち際を歩きながら、いい道具が打ち上がってないかと探した。

そして採用した道具がこちら。













雪をかき集めて、ギュッギュッと圧をかけてブロックを作る。









そのブロックをテントの周りに積み上げる











せっせ、せっせと積み上げる

















睡眠欲が人間を動かした。




いや、生きたい気持ちが人間を動かすんだろう















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Posted by カツカヤック at 16:562012年12月 鳥取県・兵庫県

2012年12月26日

12月13日 ダイナミック宇宙シアター



13日の今夜は、ふたご座流星群が見れた。新月に快晴と奇跡的な好条件。

地球星に星が降り注ぐ。










草木で編んだシートベルトをしっかりと大地に結びつけ、我が地球島は大海なる宇宙を進んでいく。


微小惑星に次々と衝突していくのであるが、我が地球島のバリアは

我が子達を守るかの如く、一つの星も大地に落とさせない。



ふと、一万年前の人類のことを思った。

どのように、この流星群を見ていたのだろう。

夜の電球も無く、大気が透き通っていたその昔、

新月の夜には、闇夜がそこにあったと思う。

だけれども、それは本当の闇ではなく

今の現代人からは想像できない程に、天体には星空が輝いている。

地球から見る宇宙の色は、紫色だったのではないか。

あまりにも、星々が輝き過ぎて空全体がぼんやりと光っていたはずだ。

今で言う、太平洋や北海道の、ど真ん中で見る星空と同様のものが

東京の新宿や、大阪の難波からも見えている。



そこで人間は何を思っていたのだろう。

ほんの一万年前の同じ人間の気持ちが分からなく、少し悲しくなった。

純粋に現代教育なる概念を外してみたって、それでもこの問題は分からなかった。

悲しくなった気持ちを挽回するために、「ロマンティックに決まってんじゃないかと」つぶやいた。



このまま宇宙技術が更に躍進するならば、

一万年後には地球星ではない、液体として水が存在する星に移動する日がきっとくる。

宇宙は水で溢れているし、同じ条件の星々は意外にすぐ近くにあると思う。

一万年間など、地球史からしてみれば、ほんの瞬きをするような時間である。

その時にその星で一番必要な技術は何かだけは、それは分かる。

おそらく、その土地にある物だけで、道具を創り出さなければならない。

未開の土地でも生き抜くことができる、電気を必要としないアナログ技術である。

となると、一万年前の縄文生活システムが、一万年後の地球外で見直されるのである。

二万年間の時を経て創り出されるアナログ舟もまた、宇宙船が行き来する時代に存在するであろう。

その時に作られる丸木舟からまた新しい海人が生み出されるのである。










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Posted by カツカヤック at 16:102012年12月 鳥取県・兵庫県

2012年12月26日

見てみよう、いつもと違う海岸線。冬物語の始まり。




あなたは冬の海岸線を見た事がありますか?

冬の日本海を見た事は?


砂浜に雪が積もると、とっても綺麗なんです。

ちょっと前まで、セミがミーンミーンと鳴いていたなんて信じられないですよね。

夏に食べていたかき氷が、冬は食べ放題になっていますよ。

日本の四季は、人間の気持ちが追いつかないくらいにグイグイと変わっていきます。


















海からは湯気がモクモクと!!















なんだが、最後の写真の標語は意味深いですが。。ありのまま写真です。






寒い場所に行くのは嫌だって人も、ぜひぜひまた当ブログに遊びに来て下さいね。

一緒に日本の海岸線を見て行きましょう☆






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タグ :浦富海岸


Posted by カツカヤック at 16:442012年12月 鳥取県・兵庫県

2012年12月29日

「山陰海岸学習館ギョギョバイザー」の“さかなクン”に会えるよ




1月13日に山陰海岸ジオパーク映像完成セレモニーが鳥取県であり、

とっとりなしおのラクダさんならぬ、あの”さかなクン”が鳥取にやってくるそうだ。

いいなぁ、電車に乗って戻ろうかな・・。

残りの無料チケットは、あと173枚。

綺麗な映像と、さかなクンのトーク。

お近くの方は、いかにゃーそんそんですよ♪♪



http://site5.tori-info.co.jp/p/museum/gakusyukan/news/13/

⬆詳細はこちら








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Posted by カツカヤック at 15:392012年12月 鳥取県・兵庫県

2012年12月29日

12月14日 浦富海岸 神秘なる龍神洞  「祝兵庫県入り」



皆様に見送られて海へと離陸する。

岩美町のみなさんに大変良くしてもらった停滞の日々でした。


久し振りの海感覚に、全身の細胞がグゥっと活性化する。

見慣れていた海上から見る景色が新鮮に映った。

今日のお目当ては、龍神洞。名前からして意味深い。

どんな洞窟なんだろうか。

楽しみにしながら、漕ぎ進んでいく。

















山肌には残雪が残る




















浦富海岸の全体図が見えてきた

龍神洞の姿も。















存在感がビンビンに伝わってくる洞窟である。

見たところ、近くまで階段があり陸上からもアプローチできるようだ。

















しかし、シーカヤックの特権として僕は中に入ることができる。

エンジン音もないので、静かな状態でいつもの自然の姿を観察できるのもまた良い。

さっそく近づいて見る。

































もちろん周囲に人影は無く、龍神洞と僕との一対一の対話時間。

現在の日本にもこういった時間を過ごす男がいても良いと、僕は思っている。














大地の胎内に包まれているような感覚。

時として自然は残酷であり、包容的である。

人もまた自然の包容性に神を見る。

そして残酷性にも神を見る。それを受け入れられない者もまた、裏切りとして神を見る。

日本人の深層心理には、自然に対する根強い信仰があるように感じる。

例え近未来にインターネットと神経を繋いだ生活が訪れたとしても

何かしらの形で、細々としかし脈々と受継がれてゆくのだろう。






洞窟の中は、タイムカプセルのように次元や時代の流れと関係のないシェルターのようである。

概念に捕われず思考ができる自由スピリットホール

悠久なる時間とエナジーをかけて創られたこの精神解放装置に現代人は入るべきである。

何かを語ってくれるかもしれないし、何も語ってくれないかもしれない。

しかし、我々シーカヤッカーはそれを分かりつつも、何度も入ったり出たりするのである。













アスファルトの隙間に育つ雑草のように力強く根強く、野生種として物事の本質と向き合っていきたい





さて、この洞窟から東に漕ぎ進んでいくと兵庫県に入るのだが

海には看板も標識もないので、地図を見ながら勝手に兵庫県入りしたことにして

自分の旅路が無事に進んでいることを祝した。



この山陰海岸は、本当に素晴らしいシーカヤックフィールドである。

自分の身体がもう一つあるならば、ここで事業を起こしたいくらいに美しい風景が続いた。































































ゆっくりじっくりと、本物の自然を噛み締めながら進んでいくこの旅路

多くの人と出会い語らい、成長していきたい。




















この日は、浜坂に上陸しました。















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Posted by カツカヤック at 17:522012年12月 鳥取県・兵庫県