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2013年08月26日

シーカヤック日本一周の海旅 北海道松前町豪雨停滞



北西の風が強く吹き始めた。

こりゃしばらく停滞だなと気を揉んでいた時に、地元シーカヤッカーの山入端さんが差し入れを持って来てくれた。

それも大好きな「ロコモコ弁当」をである。

彼は福島町で「あしびなぁ」と言うアジアンテイストなお弁当も販売しているお店を経営している。





シーカヤック日本一周の海旅 北海道松前町豪雨停滞


こういったサプライズは本当に嬉しいものだ。

温かいお弁当を食べながら、心もホッと暖かい気持ちにさせて頂いた。ありがとうございます。





雨が強くなる前にと、浜辺を歩きながら漂着ゴミを調べていた。




シーカヤック日本一周の海旅 北海道松前町豪雨停滞



ロシア語に日本語、中国語に韓国語、国際色がある漂着物が多い。

プラスチックは加工もしやすく強固で利便性が高い物質でもあるが、実は非常に分解されにくい物質であり何百年と海を漂う。

生分解性プラスチックであっても粉々になるまでに数年がかかる。そしてそれを動物性プランクトンが食すのである。

放射能の問題でも同じ事が言えるが、科学技術が齎した幻の恩恵を受けながら

実は大問題の後処理を次世代に突きつけている現実がある。

何となくその問題に気づき始めている我々世代でもあるのだが、このスピード情報社会の波にどうしても飲まれてしまう。

本来はこれらの諸問題を国民全体でスピーディーに論議を重ね健全的な対処策を打つのがスピード社会だと思う。

大事な事も論議できないのであれば、大きなブレーキをかけた方が良い。

むしろその方が、国民の幸せ指数は上がるのではないか。


そうこうしている間に見えない漂着物が海岸線に辿り着き初めている。

放射性物質である。

私もこの海旅では、若狭湾から海岸線放射能の計測を初めている。

実に悔しいが、これが現実だ。目を逸らさずにこの問題と向き合っていく思いである。

そして自然をなめてかかり原発事故を起こすべく起こした責任者達は、みなでこぞって海外生活をしていると聞く。

被曝しながら現場で対処をしている人達と、現場から逃げる男達。

利権構造の問題はさておき、おかしい事はおかしいと言わなければこの国はまた同じ事故を起こすであろう。

そしてお金は大事である。早く対処した方が経済的なのである。

プラスチックにせよ、放射性物質にせよそれを回収するのにどれだけの費用がかかるのか。








しかしペットボトルは実に強固な水筒である。

これだけ偉そうな事をいいながら私もペットボトルの恩恵を受けている。

水を入れる容器に、拾った大きなペットボトルを使用しているのであるが、22ヶ月間ものあいだ故障だにしていない。








そして天候は、荒れに荒れた。



シーカヤック日本一周の海旅 北海道松前町豪雨停滞





シーカヤック日本一周の海旅 北海道松前町豪雨停滞




北海道全図を見ながらラジオの災害情報を聞いていたが、聞き慣れない地名が多く情報処理が追いつかなった。

土砂災害警報外に居る事が分かり少しホッとしたが、これから向かう江差・厚沢部・乙部では、時間雨量100ミリを記録した。

耳を疑う数値だ。農作物の被害は尋常ではないだろう。

猛烈な雨って言葉を久し振りに聞いた。

海岸線は流木だらけだろうな。

今日の波は4メートル。

停滞の日々が長く続いた。


心配をして頂き、親身になってくれた地元の皆さん、本当にありがとうございました!!





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