2012年11月11日
9月29・30日 アイランドストリーム主催シーカヤックキャンプツアー
和歌山県アイランドストリーム主催のシーカヤックキャンプツアーに呼んで頂きました。
僕はここアイランドストリームで夏期の二年間をガイド修行していた所です。
海洋冒険家でもある代表の平田毅氏は関西を代表するシーカヤッカーであり単独日本一周の遠征経験を持っています。
世界各国の水辺を勢力的に漕いでいる平田氏でもあるのですが、特にすごいのは
ローカルの湯浅湾内だけで2万キロ以上漕いでいることです。これはすごい。
ちなみにプロのシーカヤックでの本当の世界というものは1万キロ以上漕がなければ分かりません
これは自分の経験を通して言えることですが、事実です。人力である所が味噌です。
感覚の鋭い人は、初体験でも五感をフルオープンにする事ができまして
感覚的に全てを超越した繋がりを感じることがあるかも知れませんが、
漕がなければ何でもそうであるように感覚は閉じていきます。
ただ、自転車に乗る感覚のように完全には閉じませんが。
また、意識変容する植物を用いて瞬間的に悟ったような錯覚になるのではなく、
ゆっくりじっくりと現実に見えている世界を広げ、己の内側の扉を開いていく感覚が、ある種のシーカヤック旅の中にあります。
それが僕の場合ですけど、大体開いて閉じなくなってきたのが1万5千キロくらい漕いでからです
それでも更なる感覚としてはこれからの世界ですし、平田氏や今回のゲストで来られていた内田氏とお話していると僕はまだまだ初心者なんだなと感じました。
またこういった感覚は残念ながら現代生活の中では、なかなか取得しにくい環境になっているのですが、
ほんの数十年前の日本には、この世界がまだ生きていました。
実際に自分の父も、子供の頃は遊びの中で伝馬船を漕いでいたといいます。
自然と人間がまだ切り離されていなかった時代がつい先日まであったのです。
それはこの日本列島の中で、はるか縄文時代から綿綿と受け継がれてきたスピリットです
この国は皆さんご存知のように、海の上に浮かぶ島国です。
このような島国の中でも竪穴式の土グモや天孫の百済、海人の阿曇に宗像、住吉に隼人
熊襲に蝦夷と数えきれない程の部族が存在し、また、中央政権により歴史から消し去られた部族の名もまた多いです
しかし古代から舟を漕ぐ感覚というものは、現代でいう自転車に乗る感覚のように日常の中にありました
海の上を漕ぐということは、この濃厚に煮詰まった古代から現代へと繋がる叡智へのスープを賜っていく行為でもあるのです
また、このスピリットは、コツコツと漕ぎ続けなければ己の中に下りてきません。それが良いのです。
漕ぐことによって成長できていく世界です、
要するに、実感し体感したリアルな世界の中で漕ぎ続けよってことなのです。
それでいて、こういったことは口に出さない方が良いのかどうなのかは知りませんが
じゃあ、何の為にシーカヤックがあるのかというか、
現代においてこの舟の存在意義は何であるのかとの背骨の部分を若手が語らなければ、
じゃあ、誰が語るのだとも考えています。
そして、今回のシーカヤックキャンプツアーのゲスト内田正洋氏。
台湾から東京までをシーカヤックで漕いだ経験がある大先輩なのですが
皆さんご存知の「ホクレア号航海プロジェクト」での日本のキーマンと言われる方です。
ホクレア号は、海図やコンパスなどの近代計器を使用しません。
じゃあ、何を使うのかというとスターナビゲーションと言われる自然を読む力です
1980年にハワイからタヒチまでの4000キロに渡る航海から始まり
日本を含む環太平洋での古代から受け繋がれるアイデンティティーを掘り起こしつつ
日本へは、2007年にハワイからやってきています。その時のサポートクルーの方です
実践的な海洋ジャーナリストでもあり、一般社団法人・海洋緑化協会のキャプテンでもあり、日本レクリエーショナルカヌー協会理事。東京海洋大学非常勤講師でもあります。
そんな先輩達に挟まれた時間は刺激的であり、幸せな時間でもありました。
また、海洋冒険家の石川仁さんとお話している時もそう思ったのですが、
お二方の前では行動や思考が見透かされている感があり、いや実際にそうなのでしょうが
どこの世界にも兄貴分なる人がいるんだなぁと感じてしまいました。
また女性ゲストである吉田昌代さんは、現在紀伊半島をシーカヤックで一周中のお方です。
お話をしていて気づいたのですが、僕にはない柔らかな視点や感性を持たれている方でして
また、しっかりとした信念や哲学を持たれている方でした
それでは実際のツアーのスナップ写真を紹介させて下さい
当日は台風のうねりが到来するか、しないかといった微妙な海況でして
キャンプは無人の浜ではなく、ホームに戻ってからという事になりました。
皆、それぞれのペースで出発準備をする
海況はそんなに悪くはない
縄文時代の海人遺跡が出てくる島にて休憩する
フィーリングがとても良い
集合写真!!
またまた出てくる洞窟。
ホームの致楽亭に戻りまして、BBQとなりました。
私、気合いとド根性を入れて焼かせて頂きます。
うーん、素晴らしき関西シーカヤッカーなる顔ぶれ!!
サザエ、ホタテ、海老から始まりまして、続いてはこちらです。
自称、世間師見習いの私ですが、今回は焼き物師見習いです。
このまま宴は深夜まで続き、内田氏の「ナビゲーター論」に花が咲く。
様々な方から、それぞれの思いを聞けた素晴らしき時間でございやした。
心を込めて、ありがとうございました。
http://www.island-stream.com/
アイランドストリームホームページ
http://www.island-stream.com/
平田氏のブログ
http://www.oceangreen.or.jp/
一般社団法人 海洋緑化協会
http://fotopus.com/naviblog/uchida/
内田氏のブログ
http://blog.goo.ne.jp/kayachalle55
吉田さんのシーカヤックブログ
http://ameblo.jp/aridamikan/
森川さんシーカヤックブログ
http://mbsseakayak.blog.fc2.com/
大島さんのシーカヤックブログ
にほんブログ村
宜しければ、僕の顔をクリックして下さいね。
僕はここアイランドストリームで夏期の二年間をガイド修行していた所です。
海洋冒険家でもある代表の平田毅氏は関西を代表するシーカヤッカーであり単独日本一周の遠征経験を持っています。
世界各国の水辺を勢力的に漕いでいる平田氏でもあるのですが、特にすごいのは
ローカルの湯浅湾内だけで2万キロ以上漕いでいることです。これはすごい。
ちなみにプロのシーカヤックでの本当の世界というものは1万キロ以上漕がなければ分かりません
これは自分の経験を通して言えることですが、事実です。人力である所が味噌です。
感覚の鋭い人は、初体験でも五感をフルオープンにする事ができまして
感覚的に全てを超越した繋がりを感じることがあるかも知れませんが、
漕がなければ何でもそうであるように感覚は閉じていきます。
ただ、自転車に乗る感覚のように完全には閉じませんが。
また、意識変容する植物を用いて瞬間的に悟ったような錯覚になるのではなく、
ゆっくりじっくりと現実に見えている世界を広げ、己の内側の扉を開いていく感覚が、ある種のシーカヤック旅の中にあります。
それが僕の場合ですけど、大体開いて閉じなくなってきたのが1万5千キロくらい漕いでからです
それでも更なる感覚としてはこれからの世界ですし、平田氏や今回のゲストで来られていた内田氏とお話していると僕はまだまだ初心者なんだなと感じました。
またこういった感覚は残念ながら現代生活の中では、なかなか取得しにくい環境になっているのですが、
ほんの数十年前の日本には、この世界がまだ生きていました。
実際に自分の父も、子供の頃は遊びの中で伝馬船を漕いでいたといいます。
自然と人間がまだ切り離されていなかった時代がつい先日まであったのです。
それはこの日本列島の中で、はるか縄文時代から綿綿と受け継がれてきたスピリットです
この国は皆さんご存知のように、海の上に浮かぶ島国です。
このような島国の中でも竪穴式の土グモや天孫の百済、海人の阿曇に宗像、住吉に隼人
熊襲に蝦夷と数えきれない程の部族が存在し、また、中央政権により歴史から消し去られた部族の名もまた多いです
しかし古代から舟を漕ぐ感覚というものは、現代でいう自転車に乗る感覚のように日常の中にありました
海の上を漕ぐということは、この濃厚に煮詰まった古代から現代へと繋がる叡智へのスープを賜っていく行為でもあるのです
また、このスピリットは、コツコツと漕ぎ続けなければ己の中に下りてきません。それが良いのです。
漕ぐことによって成長できていく世界です、
要するに、実感し体感したリアルな世界の中で漕ぎ続けよってことなのです。
それでいて、こういったことは口に出さない方が良いのかどうなのかは知りませんが
じゃあ、何の為にシーカヤックがあるのかというか、
現代においてこの舟の存在意義は何であるのかとの背骨の部分を若手が語らなければ、
じゃあ、誰が語るのだとも考えています。
そして、今回のシーカヤックキャンプツアーのゲスト内田正洋氏。
台湾から東京までをシーカヤックで漕いだ経験がある大先輩なのですが
皆さんご存知の「ホクレア号航海プロジェクト」での日本のキーマンと言われる方です。
ホクレア号は、海図やコンパスなどの近代計器を使用しません。
じゃあ、何を使うのかというとスターナビゲーションと言われる自然を読む力です
1980年にハワイからタヒチまでの4000キロに渡る航海から始まり
日本を含む環太平洋での古代から受け繋がれるアイデンティティーを掘り起こしつつ
日本へは、2007年にハワイからやってきています。その時のサポートクルーの方です
実践的な海洋ジャーナリストでもあり、一般社団法人・海洋緑化協会のキャプテンでもあり、日本レクリエーショナルカヌー協会理事。東京海洋大学非常勤講師でもあります。
そんな先輩達に挟まれた時間は刺激的であり、幸せな時間でもありました。
また、海洋冒険家の石川仁さんとお話している時もそう思ったのですが、
お二方の前では行動や思考が見透かされている感があり、いや実際にそうなのでしょうが
どこの世界にも兄貴分なる人がいるんだなぁと感じてしまいました。
また女性ゲストである吉田昌代さんは、現在紀伊半島をシーカヤックで一周中のお方です。
お話をしていて気づいたのですが、僕にはない柔らかな視点や感性を持たれている方でして
また、しっかりとした信念や哲学を持たれている方でした
それでは実際のツアーのスナップ写真を紹介させて下さい
当日は台風のうねりが到来するか、しないかといった微妙な海況でして
キャンプは無人の浜ではなく、ホームに戻ってからという事になりました。
皆、それぞれのペースで出発準備をする
海況はそんなに悪くはない
縄文時代の海人遺跡が出てくる島にて休憩する
フィーリングがとても良い
集合写真!!
またまた出てくる洞窟。
ホームの致楽亭に戻りまして、BBQとなりました。
私、気合いとド根性を入れて焼かせて頂きます。
うーん、素晴らしき関西シーカヤッカーなる顔ぶれ!!
サザエ、ホタテ、海老から始まりまして、続いてはこちらです。
自称、世間師見習いの私ですが、今回は焼き物師見習いです。
このまま宴は深夜まで続き、内田氏の「ナビゲーター論」に花が咲く。
様々な方から、それぞれの思いを聞けた素晴らしき時間でございやした。
心を込めて、ありがとうございました。
http://www.island-stream.com/
アイランドストリームホームページ
http://www.island-stream.com/
平田氏のブログ
http://www.oceangreen.or.jp/
一般社団法人 海洋緑化協会
http://fotopus.com/naviblog/uchida/
内田氏のブログ
http://blog.goo.ne.jp/kayachalle55
吉田さんのシーカヤックブログ
http://ameblo.jp/aridamikan/
森川さんシーカヤックブログ
http://mbsseakayak.blog.fc2.com/
大島さんのシーカヤックブログ
にほんブログ村
宜しければ、僕の顔をクリックして下さいね。
Posted by カツカヤック at 17:31
│2012年9月 滋賀県・島根県